経営陣から訊きました


今までも、これからも、「人間第一」で前を見据える

 「日本で過ごした学生時代にアルバイトをしたいと飛び込んだのが人材派遣の会社で、その時はまさかその後ずっと人材業界に関わることになるだろうとは思っていませんでした。」当時は人材派遣という言葉自体、あまり社会に浸透しておらず、入社後は飛び込み営業も多かった。モノではなく人材と向き合うのは、「大変な仕事」どころか、どのようにするのかのイメージすら浮かばない。ところが、氏は「楽しかった」と振り返る。

 何気なく携わることになった人材ビジネスだが、ネットワークが広がりノウハウを蓄積するに伴い、多くの人と企業、仕事との出会いに立ち会うこととなる。アルバイトを探して飛び込んだ会社は人材派遣業大手となり、香港・中国への進出では旗振り役となって赴任した頃から、人材ビジネスのプロを目指したいと思うようになった。

 境遇を含めて、氏は他に類をみない思考であらゆる事象に対処しているように思える。本人と対峙すると、人の良さが本当ににじみ出ている柔らかさが周囲の雰囲気さえ和ませることに驚くのだが、優しい口調でありながらも冷静な現状分析と、前を見据えた鋭い洞察力から発せられる一言一言が、和やかで落ち着いた状態であるからなおさら、尋常ではない説得力を帯びているのである。

 冷静沈着に自己や現状を分析し、鋭い洞察力で次の一手について考えているーと書くとちょっと冷たい感じの「できる人」と相場は決まっているのだが、氏にはそのような印象は全くなく、それどころか、前述のように人の良さがにじみ出て周囲を和ませるほどなのだ。


 そんな氏が、時代が移り変わっても、昔も今も決して変わらないと信じて疑うことのない中国の言葉を教えてくれた。 「以人為本」という言葉の意味は、平たく言えば金銭第一でも技術第一でもなく「人間第一」というものである。これもまた氏から発せられたがゆえに、もの凄く説得力があるものだった。 いくらテクノロジーが発展してもこの言葉が持つ重要性は変わることがないという。それは、これまでも、これからも、氏の歩みをぶれることなく確かなものにしていくのだろう。



代表取締役社長
余 暁/ James Yu

1964年 上海生まれ
1986年 上海大学卒業後、横浜国立大学,ニューヨーク大学で研究留学
1989年 テンプスタッフ株式会社入社。以降、横浜支社長代理、赤坂支店長、香港法人取締役を歴任。
2000年 香港にてGood Job Creations (Asia) Ltd.を設立、代表取締役に就任。
2009年 (株)リクルートグループとの資本提携、経営統合によって(株)リクルート香港法人ディレクターに就任。
2011年 Find Asia Ltd.代表取締役に就任。香港大学と香港中文大学にて名誉顧問、上海復旦大学と広州中山大学にて客員教授も務める。







とにもかくにも、「今」に一生懸命に取り組む

 歯切れが良く、通る声で、途中で詰まることなくスラスラと出てくる言葉。早口でもなく、聞き取りやすいスピード。まるでアナウンサーが原稿を読むがごとくよどみなく言葉が出てくる。手際よく仕事をこなす、さばけた性格の姉御肌ーという印象の松本さん。

 そんな言葉を操るプロのような松本さんだが、常に考えているのは日々接するクライアントや登録者に対しての表現というから驚きだ。

 「間違った表現は誤解を生むので」特に注意していると言う。クライアントに対しては、何故その人材を紹介しているのか。その人材の性格や能力を、決められた時間の中で見極め、客観的にベストマッチと判断し、その人材のよいところや判断理由を効果的に伝えているのだが、「もっと上手に表現できなかったか」とふと思い出すことがあると言う。逆に登録者にはそれぞれのクライアントの特性や良い所、見合った所などについて説明する。これも同じようにちゃんと伝わるような表現ができているかを考えている。これについては合格点であれば良いのではないかと筆者は思うのだが、松本さんは「本人の思い込みも含めて誤解のないようにしたい」のだ。それは小さくても双方のどちらかに生じた誤解が、時としてどんどん大きくなり、双方に嫌な思いしか残らないようなケースを極力防ぐためだ。

 「登録者本人に感情移入しちゃうと、本人を過大評価する場合があったりしますが、結局のところその過大評価は本人にとって良くないことなんですよ。」それもまた彼女のいう「誤解」を生むのだそうだ。第一印象からは「私に任せなさい!」的な勢いのある人かと思ったが、本人はいたって冷静なのだ。それは冷静に個々の性格や能力を見ているというよりも、登録する側、採用する側を含めた「場」全体を冷静に見て分析しているように感じた。

 一方で、登録者に性格や能力に応じてアドバイスも真剣にしている姿も印象に残った。もちろん付け刃としてのものではなく、本人にとって必ず何かしらのプラスになるものであることが重要であるという。

 筆者からすると「思い込み」まで含めて考えて、双方ともにハッピーというゴールを目指すというのは、かなりハードルの高いものであると思えるのだが、それでもそこを目指しているのだという。何故なのか直接的な理由は聞けなかったが、最後に松本さんが「A社を紹介していただいてありがとうございました」とか「いい子を紹介してくれて助かった」などと、登録者や人材を紹介したクライアントから声をかけられることが何より嬉しいと笑顔で語ってくれたのが印象的だった。



取締役
松本亜希子/ Akiko MATSUMOTO


1999年 立教大学文学部卒業後、(株)リクルートスタッフィングに入社。
2003年 中国留学を経て、Good Job Creations (Asia) Ltd.に入社。 広州支社開設に伴い、支社長代理として広州へ赴任。新規立ち上げから支社の管理全般を行う。
 広州支社開設に伴い、支社長代理として広州へ赴任。
 新規立ち上げから支社の管理全般を行う。
2012年 Find Asia Ltd.に入社。日系企業担当として人事採用支援に従事している。





会社概要

会社名 FIND ASIA LIMITED
本社所在地 9F Tesbury Centre, 28 Queen's Road East, Hong Kong
2011年10月1日
電話番号 (+852) 2152 1160
FAX番号 (+852) 2153 1012
電子メール info@findasia.com.hk
代表者 余  暁(ジェームズ ユー)
資本金 2,500,000 香港ドル





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